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CSのアニマックス番組表で、
「円卓の騎士物語 燃えろアーサー」のタイトルを見てびっくり! でも、1話だけなんです… アニマックスで丸1日一挙放送という企画で、あらゆるアニメのタイトルが、各1話のみ放送される…らしい?…よくわかっていないまま、予約してみました。 とりあえず、アニメ特番でも再放送でも無理そうな、「燃えろアーサー」と「少年・徳川家康」です。 で、昨夜録画した「燃えろアーサー」ですが。 これを見て初めて知ったのですが 今回はアニマックスで視聴者投票やって、1番人気のある回を放送してくれるみたいなんです。 うわ…そうだったのか。 てっきり、第1回をやってくれるものだとばかり! (ちなみに、わたし、第1回だけは観ていないんですよね…) で、今回選ばれたのは「夕日の中の5人」ですが えっと、ここで、「燃えろアーサー」をご存じない方のために、ご説明をします。 「円卓の騎士物語 燃えろアーサー」は、1979年のテレビアニメ 当時、テレビアニメは大ブームで、いろんなジャンルのアニメが製作されたものでした。 でも、歴史物語というならば、それより前の「ラ・セーヌの星」くらいしかなかったですし(これもすごく好き。特に最終回が!) ファンタジーはあったけどジャンルとして確立されていたわけではなく。 そして、アーサー王伝説は、日本では知名度の低い物語です。 当時のアニメ制作者が目指したのは、ベルばら(まだアニメ化されていませんでした)のような歴史コスチュームの大河ロマンだったようです。 そのわりに、コスチュームは地味とゆうか… 「原作 トマス・マロリー」となっていますが ストーリイ構成やキャラの相関性など、大胆にアレンジされています。 というか、はっきり言って別物です(笑) …なんだか、先のエントリで、映画ゲドのことをいろいろ書きましたが このアニメのように原典のかけらさえ残さないようなのは、……アーサリアンにとっては、どうなんでしょう。 私はアーサリアンになる前にこのアニメを観たのです。 で、アーサリアンになった後は、原典とは別の意味で、このアニメのファンなのです。 ただ、アーサー王伝説の場合、原典というものが曖昧で トマス・マロリー以前から以後まで、そして近代から現代までの再話に至るまで、 いろんなアレンジが施されてきた そういうジャンルの物語なので…… 「こういうのもアリ」みたいなノリがあるジャンルではある… あーでも、わたし、映画「キング・アーサー」はダメ(笑) これについては、いつかちゃんと書ければいいのですが。 「燃えろアーサー」の場合、 年の若い王=王子 という、そもそも、なぜそうなの!?ってところがあります。 そう、このアニメに出るアーサーは、「アーサー王子」と呼ばれています。 すでに父王はいないのにです。 …まあ、その… 強いて言えば、ログレス七王国を統一するまでの間は、「王子」なのかなーと…七王国を統一したら、戴冠するってことなのかな?…よくわかりません(笑) ストーリイは、石に刺さった剣やエクスカリバーなど、原典をもとにしたエピソードもありますが、基本的にはオリジナル。 アーサーはキャメロットの王子なのですが、3歳の時に、アストラットのラビック王に両親と国を滅ぼされ、素性を隠して育ち、成長して素性を知った後は、宿敵ラビックと闘う運命となります。 ラビック王のモデルは、たぶん、ヴォルティガン…かな。 彼の背後には魔女メデッサがいて、強いて言えばモルガンがモデルとも言えそうですが、彼女はいかにもステレオタイプの魔女って感じなので、モルガンとは別物として考えたい… アーサーは、カメリヤードのギネヴィア姫と相思相愛の遠距離恋愛です。 ふだんは、円卓の騎士たちと一緒に行動していますので、周りは男ばかり。 湖の騎士ランスロットは、べニックの王の忘れ形見。 (ちなみにベニックはフランスではなくて、ブリテン島にあることになっています) 彼はギネビアには興味がなく(笑)三角関係にはなりません。 (後に登場するある女性と相思相愛になりそうな感じはあります) 無骨で生真面目。ランスロットというよりも、むしろガウェインっぽいかも(原典のガウェインは無骨じゃないですけども) 竪琴の騎士トリスタンは、コーンウォールの王子。 父と折り合いが悪く(後に和解)諸国を旅しています。 優しい性格と繊細な物腰と甘いマスクゆえ、女性にモテモテ(笑) 従妹のイゾード…って名前じゃなかったかもしれないが…とはいい雰囲気でした。 ガラハッドは…あれ?どこの王子だっけ? とにかく、七王国の某国の王子。 母親がアストラットのラビック王の人質になっているので、反発し、ラビックと敵対しているアーサーの仲間になる子供です。 (当然ながら、ランスロットとはまったく血縁ではありません) パーシヴァルは、……平民です。 まあ、その、原典での「素性を隠して騎士とは無縁の生活をしていた」ってところだけアレンジしたのかしら… 妹のマリーネと一緒に、アーサーの仲間になります。 当時のロボットアニメなどで必ず登場した、太ったキャラでした… というわけで、アーサー、ランスロット、トリスタン、ガラハッド、パーシバルで、5人の仲間というわけです。 で、今日観た「夕日の中の5人」は あやしい魔法もなく(笑)、華やかな騎士3人に比べて地味なガラハッドとパーシバルが活躍して5人一緒に闘うという、たしかにアンケートで選ばれるような回ではある… …けど、私には。 もっと他にあるでしょう!…と(笑) …ええ、個人的な好みは人それぞれですから(笑) そうですねー私が選ぶのなら アーサーの義兄ケイの…死んでしまう回か、もしくはその次の回ですね。 「燃えろアーサー」のケイは、とても穏やかな素敵なお兄様でした。 あと、やっぱり、最終回かなー。 最終回自体はあまり好きではないのですが すべての戦いが終わった後、先に逝ってしまった人々に思いをはせ、 その後で、ふと「そうだ、ギネビア姫に会いに行こう」とつぶやく そんなアーサーの素直な少年らしいところがとても好きだったのです。 戦場という殺伐した場所で、ふとそんなことを思うところ、その対比が好きなんです。 ************************************ ここから追記 おっと、今回観たアニメの感想書いていないので、追記します。 今回見て思ったのは、古いアニメで動きがゆるい、絵も古くさいんだけど やっぱり、懐かしい! 動きがゆるいとは思うのですが、今のアニメのようなものすごいスピード感よりもむしろこういうドタドタした動きのほうがリアルな気もします。 オープニングがやっぱりいいですねー。 オープニングは、アーサーの素顔が出ないんですよね(兜に隠れている) そこも好きなんです。 馬に乗ったまま、地面に突き立てられているエクスカリバー(石に刺さった剣ではない)から、剣を抜くところがすんごく好き。 そして、このアニメは、馬が好き!(笑) (いや、そんなに目立っているわけじゃないんですが…) そして、CDも持っているくらいですから、このアニメの音楽はとても好きです。 ドラマチックだったり、しっとりしていたり… 再放送してくれないかなー…… (ベータ録画したのは少し持っているんですけどね…再生できないけど)
by t-marino
| 2006-08-20 07:48
| アーサー王伝説
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Comments(7)
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綺羅々
at 2006-08-20 21:51
x
「少年・徳川家康」大好きでした~。
アーサーも好きでした・・・続編はちとびみょーでしたけど。 アーサーの方は時々「東映チャンネル」でやってます・・・今はどうかな? 有料チャンネルなので私はお試し放送の時に見ました。 今は放送しているかわかりませんが時折チェックなさると良いかもしれませんよ~。
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t-marino at 2006-08-22 05:17
綺羅々さま
「少年・徳川家康」今回見たらやっぱりおもしろかったです! 大河ドラマみたいで。 私は信長が好きだったんですよ。 というか、そもそも私が信長スキーになった原点は、このアニメなんですよね… 今回の話は、竹千代が元服して、おばあさまが亡くなる前に母上のことを話してくれるという回で、信長も回想シーンで活躍しましたので、嬉しかったです。 アーサーは…そうか、東映でしたね! 今はやっていませんねー… ほんとはDVDになってほしいんですけど… 有料チャンネルなので、ふだん番組表見ないようにしていたんですけど、チェックするようにしたいと思います(笑)
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nachi_mk at 2006-08-22 06:08
懐かしいです~(><)私は燃えろアーサーは、どちらかと言うと再放送組だった気がします・・・(ジムボタンと同じ時期だった気も・・・)でも再放送なんてしてなかったら・・・リアルで覚えていることになりますよね^^;)
徳川家康は・・・みてみたいですね♪ 東映なら東映チャンネルでみれるかしら。
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t-marino at 2006-08-23 04:59
那智さま
ああ、このアニメをご存知の方が! 当時は一応人気があって、綺羅々さまがおっしゃっているように「続編」も作られました…でも、続編は、スタッフがなぜこのアニメに人気があったのか全然理解していないなーって感じのストーリイでした(笑) 一番人気は(ファンでも)トリスタンでした(多分)。 そのトリスタンが出ない続編…代わりになるような青年も登場しない続編…ストーリイは桃太郎侍(爆笑) いえ、桃太郎侍は好きですが(でもきっと那智さまはご存じないのでは) 徳川家康は、時代劇アニメなので、もしかしたらそっち系(時代劇専門チャンネルとかヒストリーチャンネルとか)でやったことがあるかも… 今回見てみたらおもしろかったので、番組表チェックしていきたいと思いました。
こんばんは はじめまして。
ある方からこちらさまを紹介されて参りました。 お人形も素敵だなーと思っていたところへアーサー王が現れたのでニコニコです。わたしも子どもの頃『燃えろアーサー』見ておりました。 OPは名曲だと今でも思いますし、そこからわたしはアーサー王と円卓の騎士の物語を知るようになったので、原作とアニメの差異に苦しむこともありませんでした。このアニメは確かにとても面白かったですね。 続編を作るときスタッフが雑誌で『水戸黄門のような話にして』と語るのを読み、目の前が薄暗くなったものです。 その後わたしはビアズリーの挿絵『アーサー王の死』に惹かれ、色々眺めるうちにラファエル前派の絵画に耽溺してゆきました。 サイトの方も楽しませていただきました。 素敵ですね。やはりアーサー王の物語にはときめきます。 いまビッグコミックオリジナルで『イリアッド』という作品が連載中ですが、そこで聖杯の話が少し出てきているので、ますますドキッとしています。 長々と失礼いたしました。 諸星大二郎についても色々お話したいなぁと思ったりいたしました。 こちらに来れて嬉しかったです。
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t-marino at 2006-10-29 10:17
遊行七重さま
ほんとうにレスが遅くなってしまって申し訳ありませんでした。 (もう1ヶ月以上過ぎてしまいました…) コメントほんとうに嬉しかったです。ありがとうございます。 私もアニメから入ったんですよ>アーサー王 なので、ペリノアやガラハッドのあたりを読んだときは頭の中が疑問符でいっぱいに…… 「マロリーの原作はこれとは違うストーリイなのでは」とあほなことを考えて当時あまり出回っていなかったマロリーを探し求めたものでした。 でも、このアニメはやっぱり好きです。 音楽もよかったですし。 (BGM集だけはCD化されているので嬉しいです) でも、せっかく人気作品だったのに、続編を水戸黄門でやると発表されたときは、制作者が何を考えているのかと(苦笑) ファンのニーズをわかっていないなあ!と(笑) ビアズリーを知ったときは、あのモノクロにものすごく惹かれました。 ビアズリーの作品の中では、「アーサー王の死」挿絵はわりと健康的(ビアズリーにしては、という意味ですが)で大好きです。 ラファエル前派の絵は、ほんとうに一目見たときから、ものすごく惹かれました。
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t-marino at 2006-10-29 10:19
(続き)
「イリヤッド」最近読んでいなかったのですが、主人公のイリヤがアーサー王の墓か何かの研究をしていたことがあるんですよね。 あと、ヒロインの少女が、お父さんとの大事な思い出にアーサー王伝説を絡めたエピソードがあって、すごく好きです。これの元ネタはあるのか創作なのかわからないのですが、アーサーとマーリンの別れのエピソードで、とても愛情に溢れた素敵な場面なんですよね… 最近は本筋のほうで、始皇帝の謎にアーサー王伝説が絡んでいましたね。 連載で読んでいると、いろんな謎が入り組んでいるので、完結したら一気にコミックスで読んでみたいです。 最近、サイトも更新していないだけでなく このようにブログも放置状態で心苦しいです… 書こうと思ったときにすぐ書かないと、だんだんブログ自体、書きにくくなってしまって… こんなサイト&ブログですが、どうぞよろしくお願いいたします。
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