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山本弘さんのビブリオバトルシリーズ
『翼を持つ少女』 『幽霊なんて怖くない』 そして3作目が『世界が終わる前に』 ビブリオバトルとは、5分間で「本を紹介する」 参加者は読みたいと思った本に投票する。 一番得票した本がチャンプ本に選ばれる。 という、バトルのこと。 インターナショナルスクールが舞台。 となると、わたしにはやや敷居が高い設定。 しかし、1作目を読み終え、さらに2作目、そして3作目となると 登場人物たちに対する愛着も増しているのを自覚しながら読んだ。 多彩な本が登場する。 というだけではなく、「本を紹介する」という、他者へのアプローチに登場人物たちが苦心する物語でもある。 参加者が読みたいと思わせるにはどうしたらいいのか。 紹介者が、その本を好きという思いだけでは愛だけではうまくいくとは限らない。 そこがこのシリーズのおもしろさだと思う。 3作目の『世界が終わる前に』は 夏コミに主人公が初参加(まきこまれて)という番外編『空の夏休み』がおもしろかった。 コミケカタログを購読していた頃を思い出した。 コミケならではのルール コミケならではの密度 一般参加編も読んでみたかったです…(笑) 本編『世界が終わる前に』は、真鶴高校ミステリ部とのビブリオバトルがあるので、当然のごとくミステリ本がメイン。 と思いきや、本編そのものが、実はミステリだった。 本編にも書かれているけれど、ミステリ本は紹介するのが難しい。 何をどう書いてもネタバレになってしまうような。 なので、わたしが言えることは… 騙されました。 ということです。 あとがきに書かれていましたが、ミステリの醍醐味は騙されること。 見事に騙されました。 そして、作中に書かれていましたけど、ミステリは途中を振り返り読み返す。 はい、やりました。 もしかしたら、最初から騙されなかった人もいるのかも… だって、「いつもと違う」というのは鈍感なわたしでも気づいてはいたので… そう思いきや、ラストのラストは「いつもと違う」。 新たなスタート…なのかな。 そう、これは学園ものでもあるのだった。 一方、今回メインの彼女の、しめくくりの言葉。 「ぞくぞくする」 それを読んで安心した。 突飛な演出を好み危ない発言も平気でしてしまう仮面を、はずした今、 でもその仮面も彼女の一面であったのだな。 主人公・空はSFが大好きな少女 ミステリがテーマの今回も、SFならではの小説を紹介してくれた。 副主人公ともいえる武人はノンフィクションしか紹介しない。 1作目では大人びて見えた彼の、そんな頑なさが、2作目3作目になると、少年らしくかわいらしい、ガキっぽい…と思えるようになった。 彼も変化、あるいは成長していくのだろうな。 3作目のラスト(今回メインの彼女たちのことではなく)が、ある意味軽く衝撃だったので、今また『翼を持つ少女』の終盤からラストにかけてを読んでいる。 表題作はそれぞれ、登場した小説に因んでいる。 『世界が終わる前に』は新井素子の『ひとめあなたに…』に因んだタイトル。 若い頃、『ひとめあなたに…』を読んでいるけれど、いま読むとその時とは違う感慨を持つだろうなあと思わせられた。
by t-marino
| 2016-09-25 20:19
| 小説
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